飼い主ガチャ
子供は親を選べない。
家族や生活環境で自分の人生が左右されてしまう。
だから「親ガチャ」なんて言葉が生まれた。
年配者のほうがこの言葉に眉をひそめる人が多いらしい。
ワシも年配者(笑)だけど、親ガチャってけっこう上手い表現だと思うわ。
ワシも親ガチャは外れの部類だったからな。
親ガチャで当たりを出しても、景品の扱い方はカプセルを開けた子供本人なわけで、いつか失敗や挫折を経験した時に、そこから何かを学べなきゃ最後は「己の人生ガチャ」で外れくじになっちまうからな。
人間は大なり小なり自己責任が伴うけど、ペットはそうもいかない。
最近、ペットショップで目がって買おうとすると「それ迷惑だから」ってペットが呟くコマーシャルをやってる。
ワシ、ペット飼った経験ないし、飼う気もないし、飼う環境もないんだけど、兄の猫問題があるから、ワシなりに勉強してる。
殺処分の機械を見て物凄く悲しくて辛い気持ちになった。
殺処分にたずさわる職員も辛いのだそうだ。
ペット産業って経済効果すごいから生体販売禁止の法改正に動いても難しいらしい。
やっぱ業界から企業献金受けている政治家とかいれば潰しにかかるよね。
企業献金て闇が深いよ。
オカンの団地にも訪問販売がきて、認知症の一人暮らしの高齢者が「お試し」や景品に釣られ契約してしまう。
なんでもかんでもクーリングオフできるわけではないし、ワシも消費者センターに相談したこともある。
全く対応策が無いわけてはないが、そもそも「セールスお断り」の文言は無効なのよ。
玄関に家族が断りシールを貼っても、売る側は守らなくても違反ではない。
センターの人曰く「これだけ高齢者が増えて認知症までいかなくても、判断力の低下した人を在宅で暮らさせているのだから、もう少し強い縛りを作って欲しいと訴えても私達の声は届かないんです」と。。。
ま、そうだよね。訪問商売って詐欺まがいばかりじゃなくて、乳酸菌飲料メーカーや新聞や企業としてまともなところもやってるしね。
ワシの想像では圧力がかかるんだろうなーと思うわ。
売ってる商品自体はちゃんとしたモノだしね。
なんかマスゴミの「報道しない自由(笑)」みたいな感じだよね。「売りに行く自由」的な。。。
かなり脱線したけど、兄をみてやっぱ「飼い主ガチャ」ってあると思う。
兄の飼い猫は、兄が働いていた会社の建物の隙間に挟まれていたそうだ。
子猫でかなり弱っていたのを必死で看病したのだと。
その子は今、5歳。
やはり子猫の時に道で弱っていたのを拾って面倒みた子が8歳。
一生懸命世話して命を繋いだのだから愛情も強い。
8歳の子は、兄の母親が生きていた頃に不妊手術を受けさせたけど、5歳の子は兄の母親が介護施設に入ったあとに拾ったので去勢手術をしていない。
兄の感覚だと「かわいそう」と感じたのと、外に出さないから大丈夫。あと二匹とも自分の年齢を考えるとギリギリ看取ることができると考えたからだそうだ。
兄自身、まさか余命宣告で二匹を最後まで面倒見れなくなるとはってショックを受けている。
兄も後悔しているわけだし、第三者がいろいろ言っても仕方ない。
ワシの本指様に猫を飼っている人がいて、この前呼ばれた時に去勢手術とか話を聞いた。
日帰り、入院かは病院による。
抜糸に行く。
だいたいの予算。
ここまではわかったが、猫の引き取りはわからない。
そもそも彼は最後まで面倒見る環境にあるのだから。
ネットで調べると保護団体のホームページはたくさん出て来る。
子猫以外は引き取れませんな団体もある。
たしかに譲渡先や諸々考慮したら成猫は厳しい。
ペット飼えば金がかかる。
餌や消耗品、病院代。年間通したらバカにならない。
いくら事情があるにせよ簡単に「よろしく」とはいかないだろう。
猫を飼ってる友達に聞いてみた。
「兄も経済的に余裕があるわけでは無いけど、たとえば去勢して、必要なワクチンとか打って、兄が生きてるうちくらいは餌代負担したり、一番安いペット保険に入れたらどうかな。子猫みたいに譲渡先がすぐに見つからない場合は団体さんにお世話になるわけだし。これからホスピスでお金もかかるから、そのあたりまでが限界だけど」と相談した。
友達曰く「せめてもの飼い主の誠意は伝わるだろうけど、引き取り団体があればラッキーだね。コロナ禍で収入減でペットを手放す人も増えてるだろうからね、最悪は覚悟しないと。ペットこそ飼い主を選べないんだから、まさに飼い主ガチャだよ」と言われた。