変化
火曜日は朝2件、夕方2件。
昼前にオカンとこに様子見で行く。
先月後半から罵倒さん宅の仕事が復活した。
年末にご主人が入院して2週間サービスキャンセル。
退院した週はワシが兄のところに行くので有休。
次の週はご主人通院でサービスキャンセル。
このままフェードアウトにならんかのう…と密かに願っていたけど、サ責から「次の火曜日はよろしく」と言われてしまった。
「前よりは穏やかになったからとりあえず行って欲しい。もしダメならオール常勤対応にする」からと。
なんとか拒否なくミッション遂行した。
次の火曜日も相変わらず奥さんは無愛想だけどサービスに入れた。
で、今回。
いつものようにチャイムを鳴らしたら、奥さんがドアを開けた。
「居室とポータブルの清掃をします」と挨拶し、先に居室トイレ清掃を始めた。
寝室から「誰か来たのか」と声がした。
すると罵倒奥さんが「何言ってんのさ!火曜日だから掃除に来てくれたんじゃないか」と話している。
へ?
来て「くれた」?
来てくれたって言いましたか?
えーっ!!
ワシのことを「来てくれた」って言ってますが?
何か起きた?何の心境の変化だよ。
季節外れのシャインマスカットでも食って、心身に変化でも起きたか(・・;)
ポータブルトイレの清掃に移り、バケツを運び出したら「トイレットペーパーを使うなら、こっちにもあるから足りないなら使って」と話しかけられた。
ワシらのポータブルトイレ清掃と言うのは、内バケツの排泄物をトイレに流し、バケツを洗浄し消臭液があれば入れる。手すりや便座に汚染箇所が無いかチェックし必要に応じて拭き上げる。
ワシは除菌シートを持ち歩いているので、便座をそれで拭いていたところ「そこは水で流せないからねえ、拭いてくれるんだね」と(・・;)
罵倒奥さんの心境の変化は二つ理由があると思う。
一番の理由は、奥さんがポータブルトイレの掃除をしようと内バケツを外したまま、他の事をしている最中に、ご主人がポータブルトイレで用足しをしてしまったのだ。
夕方のヘルパーが掃除が大変だったそうで、想像するだけで悲劇を通り越し惨劇だったに違いない。
やはり、ヘルパーにサクサク掃除してもらう方が良いと思ったのだろう。
二番目は、ワシが奥さんの心理に当たりがついた事。
訪問介護では、ご主人のケアに対し奥さんが嫉妬するケースがある。
ヘルパーは仕事としか思ってないのに奥さんは「私以外の女が旦那に触れる」のがイヤ!ってパターン。
あれだけ夫婦でバトルしていても嫉妬心を抱く。
もちろん普通にサービスに入るお宅もあるけど、奥さんからキツい態度を取られるケースもある。
ご主人はヘルパーに感謝の言葉を口にしてるだけなんだけどね。
いくつになっても男は男、女は女、親は親。
家族や夫婦の歴史の詰まった場所に、赤の他人が入り込むんだもん。
中にはそれだけでも抵抗ある人だっているよね。
ケアプランに沿ってサービスをあたるのがヘルパーの正しいあり方。
だけど時にこの先スムーズに良いケアが出来るよう段階を踏むことも必要なのよ。
一番先にご主人から遠い位置のサービスからスタートすることにしたのもよかったのかな。
まあ、相変わらず無愛想だし、いつまた罵倒されるかわからんけどね(笑)