19年
ずっとお世話になっていた大学病院の腫瘍外来が閉鎖になった。
19年前、信濃町にある某大学病院で手術をして主治医の先生が病院を移ったのでついて行った。
経過観察だけなら同じ先生の方が安心だしね。
癌告知って辛い。
そしてその上を行く辛さがインフォームドコンセント。
脳みその恐怖爆弾が破裂するくらい怖い。
あれは生きるための踏み絵みたいなもんよ。
ワシはちょい珍しいケースだったので、抗がん剤治療もしていないし普通なら五年で経過観察は終わるのだけど、ずっと経過観察をしていた。
仕事に復帰したサラリーマン生活最後の4年半は営業職として毎日終電近くまで働いていたし、脱サラしたあとも介護士とオカンの世話て日々追われていて、しかも今も風俗嬢までやっているんだから我ながらタフだと思う。
7月の受診日に引継ぎ先の病院を探すように言われた。
年齢的にも今後は近い病院のほうが良いとも。
先生の最後の診察で検査をを終えた。
何年か前から検査も一年に一度になった。
先生の外来は火曜日。
(もう火曜日に有給休暇を取らないでよくなるんだ)
地元の婦人科に引き受けてもらえることになったので、その先生宛に紹介状を作ってもらった。
最後に先生に地元の珈琲店のギフトを渡してお礼を言って診察室を出た。
〜先生、19年間ありがとうございました〜
病院へは行きは横浜線で町田から小田急に乗り換え、新百合ヶ丘駅からバス。
帰り道は病院から新百合ヶ丘駅行のバスにのる。
新百合ヶ丘駅は営業職の頃、担当エリアだったので親しみがある。
小田急で多摩センターに出て豊田行のバスに乗る。
病院の予約が午後なので帰宅ラッシュにあたるため、このルートは必ず座れる穴場ルートだ。
どうせなら新百合ヶ丘で思い出に浸りたい。
行きは営業時代にモーニングを食べていたOPAのカフェでホットケーキを食べた。
この店でアイスティを頼むと金魚鉢みたいなでっかいグラスで出てくる。
石原裕次郎のモノマネのゆうたろうが持つ巨大ブランデーグラスよりさらにデカいんだよね。
コーヒーのカップもでかいけど(笑)
検査の帰りは採血のあとフラフラになり、なぜか赤いパスタが恋しくなる。
この数年間は採血をしなくなったけど、今回はドナで良くオーダーしていたスープパスタを食べた。
火曜日は炭水化物まみれな一日だった(笑)
昨日は夕方からオカンのデイサービスの迎えまで何も無いので保健所で帯状疱疹ワクチンのクーポンをもらいに行ってきた。
こうしてワシの日常は毎日過ぎていくんだなあ。
多摩センターのイルミネーション、きれいだよ。